3DCGの導入を検討する際や、導入後も「設備(ハード/ソフト)」について知りたい情報はたくさんあると思います。どんな設備が必要か、どのくらいの数が必要か、デザインビズ(3DCG写真制作)に向いているお勧めの機材はあるのか……など。これらの情報があれば、初期投資額の目安や購入計画などを立てやすくなります。ここではそんな3DCG制作の設備について、当社が推奨する「3DCG制作に最適な設備」をまとめてあります。
制作用PCは、2CPUの物をお勧めします。3DCGビジュアル制作では「レンダリング」を頻繁に行うので、計算処理が早い機材を使います。計算作業中はCPUが占有されるためにその間は制作ができなくなりますので、 レンダリングだけを受け持つPCをもう1台用意しておきます。
推奨スペック
・HP Z600 か 800
・OS:Windows 7 64bit
・CPU:Xeon 4core x 2CPU(デュアルプロセッサー)以上
・メモリ:12GB以上
・グラフィックスボード:
>NVIDIA Quadro 2000 以上
デザインビズでも「カラーマネジメント」は重要です。その理由は3DCGで制作した写真を「広告写真」として使うので、実際の製品と同じ色や素材に見せる必要があるからです。また製品検討時には正確な検討をするために、高い精度の画が求められるので、
カラーマネジメントに対応したモニターをお勧めします。
3DCGソフトにはパレットがたくさんあるので、作業効率を高めるために24inch以上のサイズをお勧めします。
・EIZO CG243W
・EIZO CG245W
・EIZO CG303W
導入事例
・広告制作会社(株式会社ヴォンズ・ピクチャーズ)の事例記事
・建築系CG制作会社(fieldjam)の事例記事
デザインビズで制作するものは守秘性が高いため、制作チーム用に専門のプリンターを用意し、関係者以外が出力物を閲覧するのを防ぐ必要があります。品質、使いやすさ、ランニングコストの低さという点から、以下の2つを推奨します。
・EPSON PX-5002
・EPSON PX-6550
カラービューワーは、出力物の色を確認する色評価台と似ていますが、ここでは「紙」ではなく「素材観測」を行うため、紙を観測する機材とは少し異なります。ボックス型で、中に製品(及び素材)を入れて、正確な色を読み取ります。また代用として、電気スタンドや色評価用の蛍光管を使われていれば、間に合います。

・Color Viewing Light カラービューイングライト
・蛍光灯スタンド
・色評価用蛍光ランプ
・色比較・検査用D65蛍光ランプ
テクスチャーとして利用する素材と取り込む「デジタルカメラ」や「スキャナー」も調整が必要です。デジタルカメラは色温度の設定に気をつけますが、もともとの色特性は各カメラメーカーが味付けしているので、なるべく素材の色を脚色しない物が適しています。
スキャナーは、色特性を測り「スキャナプロファイル」を作成/運用できるスキャナーと管理ソフトを選ぶ必要があります。ここではもっとも低価格で上記を実現するスキャナーを紹介します。

・EPSON GT-X970
画像処理に利用することで、品質と作業効率を高めることができます。タブレットの大きさが数種類あります、大きな画面には大きなタブレットを利用すると使いやすいと思います。24inchモニターには Large または Medium がお勧めです。
ソフトはAutodesk 3ds Max Design、またはAutodesk Mayaを使われることをお勧めします(どちらを使っても最終的な仕上がりは変わりません)。現在3DCGを制作している制作プロダクションや製造メーカーのほとんどは、この2つのどちらかを使っています。作業効率や品質が高いということも理由にありますが、人材採用や将来的な育成のことを考えると、今活躍しているCGクリエイターが一番使っているということ、関連書籍等が最も多く出ているという事実から見てもこの2つが最適です。
また、ソフトの詳しい使い方(3DCGソフトで広告写真を制作する一連の基礎技術)は、3DCG写真制作 クリエイター育成スクールで学べます。
・Autodesk 3ds Max Design 2011
・Autodesk Maya 2011
CADデータは3DCGデータに変換する必要があるので、「変換ソフト」を使います。変換ソフトとCADには相性があり、CADによってはデータの破損・不具合等が発生するので、相性の良いソフトを見つけることが不可欠です。制作会社では通常2〜3年掛けて、変換ソフトを購入/テストを行い、最適なソフトと使い方を検討します(ソフトは数十万〜数百万円程度のものを複数購入します)。
そのため制作プロダクションは、最低2つ以上の変換ソフトを持ち、相性のいい組み合わせを見つけ、データの破損・不具合を減らすようにしています。
ここでは業界で定評があるAutodesk Showcaseをご紹介します。
・Autodesk Showcase
※実際に導入する際には、既存機材の活用可否の判断から、自社の環境に合う設備の選定や、導入規模に合わせた機材導入計画が必要になります。パーチでは、コンサルティングサービスで、最もコストパフォーマンスが良く、効率的に導入ができるようサポートしています。
業務が増えてきたら「レンダリングサーバー」を導入します。このシステムは拡張性も高いので、業務拡大に合わせて徐々に導入していくことができます。
・詳細はミニコラム「どうしてレンダリングサーバーが必要?」をご覧ください。
・HP z600 Workstation
・ブレードサーバー(HP Blade Server)
Autodesk 3ds Max DesignとAutodesk MayaにはMental rayというレンダラーが搭載されていますが、3DCG制作をされている制作会社の多くは、このほかに追加のレンダリングソフトを持っています。一番よく使われているのはV-rayで、高品質、高速を実現しながら設定も簡単なため、お勧めです。
画像処理用ソフトウェア
・Adobe Photoshop
・Adobe Illustrator
動画制作用ソフトウェア
・Adobe Production Premium
・Apple Final Cut Studio
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3DCGソフトを使って作る高品質でリアルなビジュアル制作全般を総称して、「デザインビジュアライゼーション(略称デザインビズ)」と呼ばれています。
3DCGでは、実写では不可能なこと、たとえば「まだ作られていない物をビジュアル化する」「製品の表面からは見えない機能をビジュアル化して分かりやすく伝える」などができます。このような3DCGビジュアルは、製造メーカー内部での製品検討段階から、広報宣伝活動まで広く使われています。
たとえば、
●製品検討段階では、商品企画段階の市場調査用、プロダクトデザイン段階のシミュレーション用、社内会議検討用、販売準備段階のマニュアルや営業用ビジュアルなど
●広報宣伝活動では、商品発表会用のプレス向け写真や製品紹介ムービー、Web用のFlash、SP/広告用のポスター、雑誌、新聞、CM、店頭プロモーションなど
で使われています。CGなら1つのデータを色々な媒体に活用できるため、様々な業界の広告主が積極的に利用しています。